概要

このページでは、実際によく使われるワークフローの設定例を紹介します。条件の考え方ごと理解できるよう、設定の意図も説明します。自組織向けに調整して使ってください。

レシピ1: 自拠点で震度5弱以上 → 初動を自動起動

最も基本となる、地震の初動自動化です。

項目 設定
トリガー 地震情報
フィルタ スコープ: 地域ごとの震度一覧のうち、対象市町村 IN(自組織の拠点の地域)の行について、最大震度 ≥ 5弱
アクション1 プッシュ通知(優先度: 高)→ 災害対策要員グループ
アクション2 オペレーションブック起動(地震対応、初期重要度: レベル2)

設定の要点は次の2点です。

  • 地域は固定値ではなく拠点の参照を使う。拠点の追加・移転に自動で追従します。
  • 地域と震度の組み合わせには必ずスコープを使う。スコープなしだと「遠方で震度5弱+自拠点は震度2」でも起動してしまいます。詳細はクエリルールを参照してください。
レシピ1のフィルタ設定のスクリーンショット
拠点参照+スコープ付きの震度条件を設定したクエリビルダー

レシピ2: 震度に応じて体制を出し分ける

レシピ1の発展形です。震度の段階ごとにワークフローを分けて作成し、初期体制を出し分けます。

ワークフロー フィルタ(スコープ付き) アクション
地震・警戒 自拠点の行の震度が 5弱〜5強 オペレーションブック起動(初期重要度: レベル1 情報収集体制)+ 経営層へメール
地震・非常 自拠点の行の震度が 6弱以上 オペレーションブック起動(初期重要度: レベル3 非常体制)+ 経営層へメール

条件の範囲が重ならないように(5弱〜5強 と 6弱以上)分けて設定します。重なると両方のワークフローが同時に起動します。

レシピ3: 自拠点の市町村に大雨・洪水警報 → 施設管理へ通知

項目 設定
トリガー 気象警報・注意報
フィルタ スコープ: 市町村ごとの発表一覧のうち、対象市町村 IN(自組織の拠点の地域)の行について、警報種別 IN(大雨警報、洪水警報)かつ 発表形態 IN(発表)
アクション メール+プッシュ通知 → 施設管理グループ

発表形態には 発表 継続 解除 のほか、特別警報から警報 のような切替の値があります。発表 に絞らないと、続報の 継続解除 のたびに同じ通知が飛ぶ点に注意してください。解除を通知する場合は、発表形態 IN(解除)のワークフローを別に作るのが有効です。

レシピ4: 近隣河川が氾濫危険水位に到達 → 避難判断の材料に

項目 設定
トリガー 河川水位情報
フィルタ 観測所 IN(拠点近隣の観測所)かつ 水位段階 ≥ 氾濫危険水位
アクション プッシュ通知(優先度: 高)→ 該当拠点の管理グループ

河川の増水は地震と違い、段階的に進行します。「避難判断水位で第一報、氾濫危険水位で行動指示」のように、段階ごとにワークフローを分けておくと判断の時間を確保できます。

レシピ5: 対策本部の設置を全社へ自動周知

Crisis Events を使った、システム内イベントの自動化です。

項目 設定
トリガー Crisis Events
フィルタ イベント種別 = 対策本部設置
アクション メール+プッシュ通知 → 組織全体

対策本部が設置されたという事実は、全社員の行動モードを切り替える重要なトリガーです。本部要員の手を止めずに周知できます。

レシピ6: 定時報告の回答を外部ダッシュボードへ転送

項目 設定
トリガー Crisis Events
フィルタ イベント種別 IN(フォーム回答作成、フォーム回答更新)
アクション Webhook(組織 Webhook: 社内データ基盤)

フォームで集めた被害報告を、既存の BI ダッシュボードや経営会議資料の基盤へ自動転送します。

レシピの育て方

各レシピは初期設定です。訓練と実運用での空振り・見逃しをもとに、閾値・地域・宛先を継続的に調整します。調整の際はテスト運用の手順に沿って確認することを推奨します。