概要
クロノロジーは、インシデント対応における組織の動きと連絡の時系列記録です。災害対応の現場でホワイトボードや時系列記録用紙に書かれてきた「クロノロジー(クロノロ)」を、そのままデジタル化したものです。
記録は2つの経路で蓄積されます。
- 自動記録: 本部の設置・解散、オペレーションブックの起動、重要度の変更など、CRISIS 上の操作が自動で記録されます。
- 手動記録: 電話・FAX での受発信、口頭での指示など、システム外の出来事を人が記録します。
「システム上の動きは自動で残る」ため、記録係はシステム外の連絡の記録に集中できます。
手動で記録する
内容と関係者を記録する
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 参照タイプ | 記録の種類(受信連絡 / 発信 / 報道発表 / グループへの周知 など) |
| 内容 | 連絡・出来事の内容 |
| 送信者名 / 受信者名 | 例: 送信者「東京管区気象台」→ 受信者「災害対策本部」 |
| チャンネル | 電話 / メール / FAX など |
| 報告者 / 記録者 | 情報を報告した人と、記録を入力した人 |
時刻を確認する
記録には3つの時刻があります: 発生時刻(出来事が起きた時刻)、報告時刻(本部に報告された時刻)、記録時刻(入力された時刻)。忙しい時間帯の記録は後追いになりがちですが、発生時刻を正しく入れておくことで、時系列の再構成が正確になります。
記録の形式より事実と時刻を優先する
記録は「誰が・誰に・何を・いつ」が残っていれば十分です。文章を整えることに時間をかけず、タグを付けて後から検索できる状態にしておくことを優先します。
記録の分類
記録には分類が付き、後からのフィルタと事後検証で使います。
| 分類の例 | 内容 |
|---|---|
| 外部コミュニケーション | 気象台・自治体からの受信、県庁・報道機関への発信、報道発表 |
| 対策本部・組織 | 本部の設置・解散・本部長交代、グループへの周知 |
| インシデントの経過 | 発生宣言、重要度の上昇・下降、終息、クローズ |
| オペレーションブック | 起動、重要度変更などの実行記録 |
報告書との関係
クロノロジーは対応状況報告書の時系列パートの元データになります。報告書に載せたくない記録(内部メモなど)は、記録ごとの 「レポートファイルから非表示」 設定で除外できます。
記録の訂正
誤った記録は編集で訂正できますが、事実経過の記録という性質上、削除は慎重に行ってください。削除の実行者は記録されます。

